ハートランドからの手紙#100
Moto's Web Server 97.3.13掲載「Happy Birthday, MOTO!」に寄せて
佐野元春
僕の14回目の誕生日にメッセージをありがとう
こんな形で誕生日を祝ってもらったのは初めてだよ
みんながどこにいるのかようやくわかった
次々に現われるみんなのURLを見ながら、僕はめまいがした
このバースデイ・メッセージはいったいどこまでつながっていくのか?
ひょっとして僕はこの無限に広がるサイバースペース畑でついに迷子・迷子・迷子か?
(I may go.)
ぼくは受け取った
徘徊する哲学犬、ぶれる「切望/絶望」、至福のアカペラ、カフェ・ボヘミアから聞こえてくる陽気な唄
君に初めて恋をしたとき思った
「今、二人の間に起こっているこの素敵な感情のことを、なぜ世界は気がつかないふりをしているのか?」
ぼくは受け取った
ドイツから、オランダから、京都からのハンプティ・ダンプティ
狂おしく、バラの輪のなかに出たり入ったり
バラバラの破片をつなぎあわせて
君は知っていることを僕は知っている
みんながどこにいるのかようやくわかった
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ぼくは受け取った
サイバネティックなケーキや花
テクノロジーを愛らしく使う彼等からの
即興伝送、実況電送
溺死しない程度に
ぼくらは今、じゅうぶんに愛を作ることができる
ことがわかった
わかった
ようやくわかった
みんながどこにいるのか
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