●最優秀賞 のっぽ さん


《選考委員評》とにかく、子どもの演技・表情が素晴らしく、見ていてハッピーになれる。また、子どもたちの存在感に隠れてしまいがちだが、途中にさりげなく挿入された「稲穂が揺れるシーン」など、映像の演出力や構成力も非常に高い。




●高橋栄樹賞 Kei さん 

●高橋嘉幸賞 perrier さん 

●今井健史賞 mcs さん

《高橋栄樹評》技術力が高く、安定感がある。特に最後の、ヒーローが仮面を取って疲れた表情をしているところが好きだ。こういう作品は、きちんとオチを付けていないものも多いが、この作品はショートフィルムとして完成されている。
《高橋嘉幸評》最初、男性がギターを弾いていて、そのまま行くのかなと思ったら、独創的なアイデアで裏切られた。また、少年のマイクを前にしたときのポーズやギターの抱え方など、佐野元春の仕草がよく研究されていてCOYOTE度が高い。 《今井健史評》インパクトでは一番。逆回転をうまく使っているし、何よりも主演男性のキャラが立っている。また、コンテストが開始された一番初期の頃に、エアギターというテーマを汲み取って、これほど高いレベルの作品を送ってくれた「本気度」も高く評価しています。



●佐野元春賞

totti さん 

ヒカル さん 

morimo さん

《佐野元春評》晴乃ピーチクさんという、登場人物の意外性に驚いた。僕の作品の映像に出ていただいたことが光栄。登場しているお二人が、思い出の写真を見ているところが、歌と響き合って何とも言えない雰囲気がある。短い時間の中に、いろいろなストーリーを感じることができた。

【訃報】晴乃ピーチクさんが2007年10月23日に肺がんのため他界されました。謹んでご冥福をお祈りいたします。
《佐野元春評》映画作りの原点的な楽しさを感じる。コマ録りという非常に時間のかかる大変な作業だが、それを苦にせず楽しんで作っている感じが伝わってくる。人間ではなく、お菓子が踊るという趣向にほのぼのとした楽しさを感じた。
《佐野元春評》アニメの中ではピカイチ。詞と映像のマッチングが上手い。iPodの画像をコマ送りにするという、アイデアの独自性。イラストも愛らしく、ミニマムな描写で多くを語っている、その描写のすごさも見逃せない。



佐野元春総評
 
過去に「SOMEDAY Tシャツデザインコンテスト」「ヴィジターズ・フォトコンテスト」を開催して思うことですけれども、参加者の技術力、表現力の高さに驚きます。こうしたコンテストで、これだけ質の高い作品が数多く集まるというのも珍しいのではないかと思います。
 本当にいろいろなジャンルの表現が集まりました。もう少し応募数が多ければ、「アニメーション部門」や「ドキュメンタリー部門」など、部門別での審査も今後はあるのかなと思いました。何はともあれ、「君が気高い孤独なら」という曲を聴いてくれて、それを楽しみながら映像にしてくれた参加者の皆さんに、まずはお礼が言いたいです。
 こうした商業的な音楽の権利の一部を解放して、そこに自由に映像を付けてもらうなどということは、5年前や10年前では考えられなかった。技術の発達と同時に、音楽や映像の感じ方が、僕たちの中でだんだん変わってきてるのかなということを感じたコンテストでした。
 僕たちは、プロフェッショナルとして映像を作っている側に今はたまたま居ますが、ツールが発達していく中で、みんなが想像力を最高に広げてプロとアマチュアの垣根が無くなっていく。そんな中でダイナミックな作品が生まれてくる可能性もあるわけで、その一端を感た非常に有意義なコンテストだったと思います。


 コンテスト実施要項 [ 応募作品一覧 ]   Back To MWS