セットリスト
ソー・ヤング
スターダストキッズ
Back to the street
Please don't tell me a lie
ハッピーマン
アンジェリーナ
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SECRET GIG - Motoharu SANO and The Hobo King Band
続いて、元春とHKBのメンバーがさっそうと登場。各々が自分のポジションにつき、楽器を手にして、軽く音を鳴らす。そして次の瞬間、会場の中にアップテンポなピアノリフが響き渡り、畳み掛けるような生音のドラムとともに、一気にRock & Rollに突入していった。曲は「So Young」だ。元春はタンバリン片手に軽快にシャウトを決めていく。続いて矢継ぎ早に「スターダストキッズ」へ。会場は完全にヒートアップし、ところどころで歓声が聞こえてくる。
元春はトレードマークともいうべきFender JazzMasterを肩にかけると「友達が新しくレーベルを立ち上げるっていうんで応援に駆けつけました。僕はそんな面倒くさいことはやめとけって言ったんだけどね」と一言。そして会場の笑いをかき消すかのように、ギターリフが鳴り響く。聞き慣れた、けれども懐かしいロックンロールのリフレイン。「Back To The Street」だ! 1stアルバムに収録されたものとまったく同じアレンジで演奏されていく。
次も続けてタフなロックビートが叩き出される。なんと、ファースト8ビートにリアレンジされた「Please Don't Tell Me A Lie」。まったくテンポを落とすことない演奏を聴いていると、今の元春 & HKBのマインドがどうセットされているか、よく分かる。4曲終わってもバンドがステージを降りる気配はない。元春がギターを肩から下ろし、再びタンバリンを手に持つと、荒々しいディストーションギターが鳴り響き渡り、そのまま「Happy Man」へと突入していく。
曲が終わり、元春は再度JazzMastrerを肩にかけると「僕はこの曲でデビューしたんだ」と一言。そしてエディ・コクランの筋力を5倍に増強したようなイントロが鳴り響き、「アンジェリーナ」がスタート。バンドの演奏は頂点へと向かい、そのままどこかへ飛んでいってしまいそうだ。HKBがこれほどまでアグレッシブで、縦ノリ直球的な演奏をしたことがあっただろうか?
この日のバンドは、まるでこれからデビューを狙う新人バンドのようなむき出しのRock & Roll。これならどんなオーディションにも通ること間違いなしだろう。
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