2012 佐野元春 & コヨーテバンド アーリーサマーツアー
ドキュメント
2012年6月1日、政府は、大飯原発再稼動に向けて調整に入ったと発表。
2012年6月2日、初日横浜ライブ開催の直前、元春はバンドメンバーにメールを宛て、急遽セットリストに「警告どおり計画どおり」を加えることを通達。
2012年6月3日、初日横浜公演で、ライブでは初めての披露となる「警告どおり計画どおり」演奏。
2012年6月16日、政府は、関西電力大飯原子力発電所3、4号機の再稼働を正式に決定した。
2012年6月18日、震災後の東北、仙台公演の前日。元春は車で約2時間かけて北上、震災で被害を受けた石巻に直行し、現地で鎮魂の唄を詠んだ。
2012年6月19日、仙台でのライブ。新曲「虹をつかむまで(仮)」を唄う中、被災者支援の思いをにじませたリリックに、感極まって声を詰まらせた。「警告どおり計画どおり」では、福島県出身ギター深沼元昭が渾身のソロを炸裂させた。
2012年6月22日、沖縄でのライブ。この夜、東京では、原発再稼働反対の官邸前デモに多くの市民が参加。元春はステージで「自分は東京に暮らしている。沖縄に基地の問題があるのと同じように東京では原発の問題で悩んでいる」と前置きして「警告どおり計画どおり」を唄う。同日、米国防総省は、米軍の輸送機オスプレイを普天間飛行場に配備進める、と発表。
2012年6月23日、沖縄は「慰霊の日」。沖縄戦で亡くなった人たちを弔い、戦争や平和について考える日。復帰から40周年目を迎えた沖縄。元春はメールを通じてメンバーに黙祷を呼びかける。
2012年6月29日、大阪でのライブ。原発再稼働反対の官邸前デモで大きく揺れていた同時刻、元春とバンドは「警告どおり計画どおり」を演奏。
2012年7月1日、広島でのライブ。この日、大飯原発が再稼働される。かつて多くの同胞が被爆したヒロシマ。原発推進と核武装は表裏一体とメーセージを込めて、元春とバンドは「警告どおり計画どおり」を演奏。
2012年7月7日、新潟でのライブ。元春は前日まで痛めていた腰が悪化、急遽の手当をして舞台に。同日、千葉・幕張メッセでは、脱原発音楽フェス「NO NUKES 2012」が開催されていた。出演のオファーを受けていたが残念ながら参加できず。
ツアー最終公演となった新潟。これまでどおりセットリストには「警告どおり計画どおり」が加わる。最終日にふさわしい、気迫のこもったプレイの連続、最高のボルテージのライヴを展開した。
(Compiled by DaisyMusic Aug. 2012)