Time Out! Tour
1990/12/12 中野サンプラザホール
会社帰りに友達と待ち合わせをしてこの中野サンプラザに出向きました。会場に入って
まず目に付いたのは、入り口の隅っに立つG.O.W.の受付の男性。人待ち顔に寂しそうにに立っていたのを覚えています。そして、会場内にはいると、地味だけれど立派で洒落たステージセット。(中央にあった”HOME”のシンボルマークを見て友達は「豚の顔に見える」といっていました。(Mmmmm....そんな風にも見えないことはない。)
そして、スタート!
佐野さんの赤いフェンダーストラトキャスターのストロークで始まったのが、「BIG BOY NOW」、ブラスが加えられたバージョンでより迫力あるライブ感を醸し出していました。
まだアルバム「TIME OUT!」がリリースされる前に発売された、メロディアスな「ジャスミンガール」を聴いた時、私はどこかヤワな感触と居心地の悪さを感じていましたが、その後
ラジオでかかったこの「僕は大人になった」をはじめて聴いたとき、私には佐野さんが
「俺はくたばりはしない!」と歌っているように聞こえたのを覚えています。そして曲は続き、ちょっと音程をとるのが苦しそうだった「サニーデイ」、中盤に長田さんのギターリフをバックに佐野さんからハートランドを結成してから10年であることと、この曲が今の自分の心境であることを告げて歌い始めたのが、やるせなくスローに仕上げられた「DOWN TOWN BOY」でした。
プロフェッショナルであるハートランドはリラックスした雰囲気で的確なアンサンブルを聴かせ、佐野さんはアップテンポな曲でもいつものようにバッチリ決めて、「愛のシステム」でさえディキシーランドっぽいアレンジに変えられ、私達に披露してくれました。しかしどうもそれらが明るければ明るいほどそれとは裏腹にどこか痛々しさが漂うライブだったと記憶しています。そしてこの回、、名曲「麗しのドンナアンナ」がライブで聴けたことと、「エイジアンフラワーズ」での古田さんのドラミングの凄さとこの曲のライブ演奏ならではのスケールのでかさを改めて感じられたことも、とても印象に残っています。
それでは、また.......
(らくガキ )
Thu, Oct 3 1996 23:29:02 JST