Tour2008 SweetSoul BlueBeat 日付/会場:2008/03/29 2/17神奈川県民ホール、3/29NHKホール |
お名前:らくガキ 投稿日:Sun, Mar 30 2008 09:22:52 JST |
「清算」 ライヴはステージ真正面に映し出されるモノクロームの映像から はじまりました。 顔を映し出されないある人物が重たそうな扉が開け、 部屋の中にある丸い缶を手にして埃をぬぐう。 そこには「佐野元春 & The Hobo King Band Tour2008 SSBB」と 記されている。開演のブザーが鳴らす作業が映し出され、 そのフィルムの映像が動き始める。 帽子をかぶった男がウーリッツアーの前に腰掛け その柔らかな音がリズムを奏でる。 過去の映像を見るようでいて実は未来に手にした映像技師が 現在の佐野元春を映し出し、その枯れた映像と 現実の佐野元春 & The Hobo King Bandがリンクして目の前の ライヴサウンドが奏ではじめられるという仕組みだ。 「GoodTimes & BadTimes」でこのライヴははじまった。 今までライヴではあまり演奏される事の少なかった曲がつづく。 佐野元春 & The Hobo King Bandならではの硬質で ありながら低域でうねりのあるサウンド。 アルバム「COYOTE」以前に披露した 「ツアー星の下 路の上」で見事に再生させた初期から現在までの 楽曲、そして今回はアルバム「COYOTE」を通過した 佐野元春がそこでは演奏されなかった素敵な楽曲や 「The SUNツアー」で演奏されなかった楽曲を拾い上げて丁寧にま とめ上げて再生させた。 それらが「ツアー星の下 路の上Part2」にならなかったのは アルバム「COYOTE」があったからだと思います。 アルバム「THE SUN」、アルバム「COYOTE」から ほんの数曲をライヴの核に据えながらも全体は初期の楽曲が多く 演奏された。それらは全く懐古趣味的ではない。 いかに佐野元春が普遍的な楽曲を創り上げてきたのかが はっきりとわかる。 そしてそれらを証明するかのようにThe Hobo King Bandは その楽曲に素晴らしいアレンジを施す。 ゴキゲンなライヴでした。 今回のツアーはCOYOTEが主題ではない。 「SweetSoul BlueBeat」と題され、この息苦しい日々の中で あえて「パーティを開こう!」と語りかけられた。 このライヴで「パーティ」とは似つかわしくなかった 瞬間があった。 「Rock&Roll Night」 少し前のライヴではキーは下げられスローで アコースティックに奏でられていた。 今回のこの楽曲はオリジナルのキーに戻され、 オリジナル以上にパワフルにそしてリミッターをかけることなく 唄い、奏でられた。 氷付くような叫び。 僕らに投げつけるかのように叫ぶ。 「どんな答えが待っているのか?!」 そして"横たわっている川がまたそこにあるんだ。 たどり着いてみせるよ”と....。 ぼくは今回のライヴで佐野元春は今までの自分自身そして ファンのみんなとの清算を試みているように感じた。 ずっとここにいたいけれど、 いつまでもここにいられない。 時間がないんだ。 佐野元春は笑顔で、もしかしたら ”Farewell Party”をしたかったのかもしれない。 確実に佐野元春は「In Motion」とアルバム「COYOTE」で 新たなステップに足をかけている。 |