Smoke&Blue 2022 日付/会場:2022/10/07 Billbord Live YOKOHAMA |
お名前:らくガキ 投稿日:Tue, Oct 25 2022 22:07:18 JST |
Now&Here#29 2022年10月7日(金)Billbord LIVE YOKOHAMA "Smoke&Blue 2022" 2nd Stage おとといからそこそこ降り続いた雨も夕方には上がり、 傘をさすほどでもなくなった。 Smoke&Blue LIVEは3年ぶり。 季節の変わり目、雨が降るごとに日差しも空気も ゆったりと入れかわる。 2012年から開催されている Smoke & Blue LIVE ずっと東京の六本木で観ていた。 会社帰りに立ち寄って一番安い5階のカジュアルシートで ビールをチビチビやりながらのんびりと楽しんでいました。 久しぶりのホーボーキングバンド 今回は横浜の港まで来てくれた。 ビルボード横浜 ぼくもはじめて訪れるまだ新しい会場です。 確か本当は40周年お祝いのキックオフイベントで 演奏するはずだった会場。 チケットを手にしてから気持ちの昂ぶり ワクワク感が日に日に増してきていた。 相席にちょっと抵抗があったので今回選んだ席は 2階のカジュアルセンターエリア。 ステージから見て左寄り。 天井から円錐状のデカいシャンデリアが3つ並んでる。 そのシャンデリアは開演直前にズズイッと天井に折り畳まれた。 ほぼ定時にメンバーが定位置に着く。 佐野元春は噂通りの真っ白なスーツ! バチッとキマってる。カッコいいなぁ!! 1曲目はハッピーエンド もともとの原型WブッダWを思い浮かべる。 続けてWぼくにできることWW夏草の誘いW そしてアルバム「The SUN」から W地図のない旅W すべての楽器の音がダイレクトに届いてくる感じがする。 ぼくの席からはステージに向かって右側の古田たかしの ドラムスと井上富雄のベースがよく見える。 そう、ドラムスは客席に向かって横置きなので 普段は見る事の出来ないバスドラのキックを よーく見ることが出来た。 マイティたかしのキックが跳ねる!跳ねる!! TOMYの指がベースの指板をこれでかって感じで駆け巡る! 長田さんの姿は今回は少し見えずらい位置でしたが、 紫の煙が漂うギターリフ。 まるで油絵のようなダイナミックでいて繊細な グラデーションを描き出していました。 あらゆる鍵盤とエレクトリックギターを操るDr.Kyon! 大きな身体で安定した的確で時にエレガントに、 時にとてつもなくファンキーにバンドのグルーヴ導いて、 この横浜の夜のひと隅に深く豊かな景色をさりげなく ひとつひとつ丁寧に置いていた気がした。 そして佐野元春のすべての演奏と唄は言うまでもなく バンドの揺るぎない信頼の上に成り立つ自由でこの バンドの持つ高いクオリティと共に眉間にシワを寄せる わけでもなく、さりげなく当たり前のようにエレクトリック ピアノのウーリッツァーを奏でて楽しく魅力的な調和を ポップに描く。観客はそれらを充分に感じ取り、高度な 演奏の中でもゆったりと心が跳ね上がり安心して 小気味いいサウンドのグルーヴに魂を委ねられてた気がします。 時折り佐野がエレキピアノのウーリッツァーで、 Kyonの鍵盤のフレーズに絡んで「どうだ!Kyon!!」って 感じで絶妙なフレーズを繰り出す。 全体のサウンドはPAで的確にコントロールされているけど、 ドラムスをはじめすべての楽器の生音が、生コーラスが、 そして佐野元春の生声がここビルボード横浜の会場内で 混ざり合い不思議な心地良い空気に包まれてる感じがした。 まるで世界中のホーボーキングたちが、 このビルボード横浜に集い、ただただ今は迷子になって 彷徨うしかないぼくらにかけがえのない、いつしか 聴きそびれていきそうな響きを丁寧に上手に拾い集めて この夜を照らしてくれているような気がしていました。 今夜だけはみんな 各自の席で楽しそうに揺れている。 どうもありがとう......。 誰かのために生き続ける尊い日々の営み。 落ちて行く暮らし。 比べれば比べるほど情けなく、嫌気が倍増。 欲深い、面の皮の厚いすっとぼけた人たち。 ファンキーなルルは、 きらめく回転木馬に戯れる。 彼女が金色の輪をつかむまでバンドは ブギウギなサウンドを 絶やすことなく奏で続けた。 今夜、ぼくらはきっと このしんどい日々を乗り越えるための まだ形にならないアイデア、 笑い飛ばせるような強さを 手にしていたかもしれません。 最後に佐野さんは「この横浜に来るといつも、 あぁ帰って来たんだな...と思う。 まだ夜は長いからこの後も楽しんで!」って言ってたけど、 ぼくはひと気のない港の通りを横切って、 いつもの何もないけど住み慣れた塒《ねぐら》に帰るための 最終バスに飛び乗った。 |