Beat-titude


1994/12/03 渋谷パルコ・スペース3

 「Beat-titude」と題されたイベントは12月3,4日に開催された。両日とも午後と夜の部があり、僕は3日の夜と4日の午後・夜と3回参加した。午後と夜の部では多少プログラムが違っていた。
 参加者は佐野元春、デビッド・アムラム、マイケル・マクルーア、レイ・マンザレク、といった面々。
 まず、リサ・フィリップさんとスティーブン・ワトソンさんのスライドレクチャーが1時間ほど行われた。これは「ビート・ジェネレーション」とは何かといったことであり、バロウズ、ケルアック、ギンズバーグらの交流関係などを解説したものであった。知っていることが多かったが、いくつか面白い話を聞けた。もっとも、ビートに興味がない人の場合はかなり眠かった時間だったと思う。それから「Pull My Daisy」という映画が上映された。これはロバート・フランク、ギンズバーグ、ケルアックらが制作したもので、ビートジェネレーションとは何かということが伝わってくる映像である。僕自身、この映画のことはまったく知らなかっただけに、非常に興味深かった。
 30分の休憩後、ポエトリー・リーディングが始まった。午後の部ではデビッド・アムラム、夜の部ではマイケル・マクルーアとレイ・マンザレクによって行われた。ドアーズ・ファンの方で午後の部だけしか見なかった人は、マンザレクが出演しなかったので残念だったと思う。そのあと佐野元春とアムラムのコラポレージョン。「廃墟の街」と「ポップ・チルドレン」、「自由は積み重ねられていく」など。それと旅先のホテルで書いたという詩(ごめんなさい、まったく違うかもしれない。そんなふうに記憶している)をポエトリー・リーディング・スタイルで。途中、越智兄弟のパーカッションが入ったりと楽しいものだった。

 非常に楽しかった。ルー・リードやディランが好きな僕にとって、ビートやビート・ジェネレーションそれに言葉というものに非常に興味がある。今回のような企画は、「言葉」とはどういうものか、改めて考えさせてくれるよい機会だった。
 実際に生で初めてポエトリー・リーディングにふれて、詩を読むのとはまったく違ったものを体験した。ギンズバーグの4枚組CDセット(アムラムも少し参加している)を持っているけれど、それともまた違ったものだった。体全体から何かが伝わってくるようだった。このようなイベントをもっと行ってほしい。

 余談。なんとレイ・マンザレクが僕の隣の席に座っていた。ちょうど僕の隣が招待席で、なんと午後の部の時マンザレクが座って観ていたのだ。はじめ気がつかなかったんだけれど、どっかで見たことあるよなーって思っていました。そしたらマンザレクじゃないですか。焦っている間に午後の部が終わってしまい、マンザレクもいなくなってしまいました。サインをもらえばよかったといまだに後悔しています。ドアーズ・ファンの人うらやましいでしょう。
(鈴木 研 ) Mon, Mar 11 1996 15:51:39 JST