今井: |
では、皆さん最後に一言ずつ。まず米田さんから。どうです? みんなを巻き込んだ張本人として、この10年は?
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米田: |
いやー、個人的にはeTHISで燃え尽きましたから、もうやることないです(笑)。10年前に思い描いて、まだ実現していないこととしては、場所を離れていても大丈夫じゃないかと思ったことは何も解決してない。近い人たちがもっと近くなっただけ。距離感がなくなるんじゃないかって幻想があったけど、逆になっている。ライブストリーミングとかもやりましたが、結局は生のライブを見るのが一番ってことを再認識しました。
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遠藤: |
10年で変わったなあと思う。MWSはオフィシャルサイトになり、みんな大人になり、自分のBlogなんか作ったりして独り立ちし(笑)。インターネット自体がこの10年でインフラ化して、一般化した。佐野さん自身のネットへの接し方も変わったよね。
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今井: |
森本さんは? この10年継続してサイト運営に携わり、酸いも甘いも噛み分けた唯二のメンバーとして。味は薄口がいいなって感じ?
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森本: |
そうね、薄いほうがいいかなー。始まった頃って熱に浮かされていて、何もかも濃かったよね。これからはちょっと薄く広く生暖かくやっていきたいな。佐野さんの火はごうごうと燃えていて欲しいんだけど、その真上に鍋を置くか、ちょっと外すかね。真上だと、すぐに焦げ付いちゃうし(笑)。
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今井: |
道向さんどうです?
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道向: |
やりたいことはライブ配信と、前から言っている連歌ですね。目標としてはヒット数が何年かに一度かは爆発するサイトであってほしい。僕らがまだ若い頃、国際青年年とかLIVE AIDとかで熱くなっていた頃に思い描いていた2005年とはほど遠く、ハイパーワールドになりきれていないから、もっと頑張らないとな…と。
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今井: |
今野さんは?
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今野: |
インターネットに関しては、あって当たり前で、情報発信しないのはおかしいって状態だから、その中で他と違うことを見せていくのは大変だなあ。システムの視点で考えても、まだ暗中模索。
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滝口: |
私としては、なんとなく幸せなコミュニティに向かって、散っては戻りを繰り返しながら進んでいくのかな?というイメージ。10年前にできなかったことができるようになって、でもできないこともあるので、今後の10年でいろいろ変えていければなあ。あと下の世代に対して、良きガイド役でありたい。揺り戻しでコミュニティに人が戻ってきたときに、なにかを作っていける立場だったり、アジテートしていける立場だったり、そういうことをやりたいな。
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今井: |
この10年でやれたことは山ほどあり、それはこれから半年くらいかけてMWS上でまとめていくことになると思うんですが、やれなかったこととしては、音楽配信だったり、ラジオ番組のダウンロード配信だったり、欲望としてはあったんだけど、状況が追いついてこなかった。でも、インターネット的な状況も整備されつつあるし、佐野さんがDaisyMusicを立ち上げて、インターネットにもマッチしたインディペンデントな動きを見せ始めている。今後10年の活動とMWSはもっとタイトにリンクするでしょうね。あと、さっき燃え尽きた?って話が出ましたが、実は燃え尽きていない。こうやってみんなで集まれば面白い話はいくらでもできるんだけど、昔みたいに時間が取れない。それなんでMWSの活動もある一定の型にはまったものになりがちかな。みんなで集まっている楽しさを忘れちゃ、コミュニティなんて話もできないから、またいろいろバカ話をする機会が増えるといいな。
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宮田: |
MWSを立ち上げたときは会わないでやったけど、一度会ってしまったから、もう会わないとつまらない。面白いね。
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今井: |
みんなのなかで同じ目的がセットされるかですよね。MWSの立ち上げのときは会わずともセットされた。これからもそれをセットできるか。
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宮田: |
これからも、オンラインでやり取りをして、話題が発散したらきちんと会ってディスカションし、形にしていくってことをしていきたいですね。とにかくここまでの10年、常にインターネットの可能性にチャレンジするMWSであることができたのは、MIPSがいて、ファンがいて、そして、ネットに先進的な考えと具体的なアイデアを持っている佐野さんがいたからこそだと思うんです。権利処理や運営についてマネジメントが支援してくれたのも佐野さんの力だしね。これからも、佐野さんと並んで走りつづけるようなスタンスで、次の10年のチャレンジをしていきたいですね。
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