■レイディオフィッシュ[プレイリスト画面]

ID3タグ【ID3 tag】
MP3やAACファイルに、曲名、アーティスト名、アル
バム名、ジャンルなどの情報を埋め込み、再生するプ
レーヤ上で表示・管理するための規格。最近のバージ
ョン規格では、アルバムジャケットの写真や歌詞など
も埋め込める。
ワンクリック【One Click】
物販Webサイトの大手であるAmazon.comが開発した手
法で、オンライン購入に必要な情報をあらかじめ登録し
ておけば、次回以降はクリックひとつで購入手続きが終
了する。Appleが米国で行っている音楽配信サービス、
iTunes Music Storeでも採用されており、クリックひと
つで音楽を購入できる。音楽ファンには嬉しい反面、ち
ょっと恐い仕組み。
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RadiofishのWebサイトには、一回目からのエアプレイリストが掲載されている。これを読みながら、頭の中で曲を鳴らしてみるだけでも相当楽しいのだが、やはり知らない曲もたくさんある。そこで、Webページ上の曲名をクリックするとDJ Motoのトーク付きで曲が流れるとどうだろう?もう、眠ることも忘れてひっきりなしにクリックしてしまうだろう。
この考え方をさらに進めると、こういうアイデアも出てくる。今まで長々と説明してきたラジオ番組のハードディスク録音というマニアっぽい行為をするのではなく、RadiofishのWebサイトから番組一本分のデータを丸ごとダウンロードする。そこにはその回でオンエアされたプレイリストと、それに付随するアーティスト名やアルバムタイトル、発表年などのID3タグ情報が埋め込まれており、iTunesのような音楽ソフトに取り込むことで、例えばエアプレイされたCounting Crowsの曲をすべて検索して再生するといった聴き方が可能になる。曲を聴いて気に入ったらショッピングサイトにジャンプしてワンクリックでCDや音楽データを購入できる、なんていうのも気が効いたアイデアじゃないかな。
いささか夢物語のように感じるかもしれないが、今のWeb技術であれば比較的簡単に実現できる内容なのである。もしこれが実現するのであれば、その番組データをお金を払って購入してもいい。それと同じことを自分でやるって考えると数時間にも及ぶ作業だし、より楽しいことへの近道なのであれば、その対価を支払っても構わない。何よりも、最近なぜか離れつつあるラジオというメディアにもう一度楽しさを見い出せて、テレビやCD、雑誌にはないラジオだけがもっているパワーを再び感じることができるのであれば、そんなに嬉しいことはないのだから。

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