ハートランドからの手紙#136
掲載時:2001年12月
掲載場所:ファンクラブ誌クリスマス・メッセージ
掲載タイトル:ファンクラブ誌に向けた2001年クリスマス・メッセージ

こんにちは、佐野元春です。

いつも僕の活動をサポートしてくれてありがとう。

2001年はみなさんにとってどんな年だったでしょうか。

21世紀を迎えて、個々が新たな希望を育もうというのに、現実には残念なできごとが多くしょげてしまいがちですが、どうか希望を失わず、いつもみずみずしくいてください。

今年を振り返れば初春、僕は新たな作品づくりのためにレコーディング・スタジオに入りました。おなじみホーボーキング・バンドの面々もはりきっていました。

順調に進んでいましたが、途中スケジュールの変更があって、僕たちはロードへ。'Rock and Soul Review' ツアー。メロディーと山本拓夫君を加えて、みなさんに現在の僕の音を聞いてもらいました。中でも 'Sail on (仮題)' という新曲。ツアーの中で発表したところ多くのファンのみなさんから誉めていただきました。

CB誌上でも、'Sail on (仮題)' のレコード化に向けて、多くのみなさんから署名が集まったと聞いて、涙が出るくらいうれしかった。新しいアルバム作品を創作する中、悩みや迷いも少なからずあるけれど、こうしたみなさんからの声が、何よりも励みになります。ほんとうにどうもありがとう。

また、秋に鎌倉で行なったスポークン・ワーズのライブ、'In motoin 2001'。予想以上に表現の可能性が発見できて、これは僕も驚きでした。このライブについては僕自身どこかで「これは僕の実験だなんだ」と思っていたため、開催の場所や回数が少なく、多くのみなさんに観ていただけなかったことが残念でした。このライブの模様はライブCDやビデオ化もされているので、機会があればぜひご覧になって下さい。

'Rock and Soul Review' ツアーはニューアルバムを持たないツアーでしたが、2002年は、大手を振って、ニューアルバム、ニューツアーへと向かいます。あっちこっち寄り道もをしながらも、最後にはみなさんの胸元にしっかりと響く音楽を届けたいと思います。これからも応援をよろしくお願いします。

メリークリスマス。

2002年がみなさんにとってすばらしい年でありますように。

また近いうちに、元気な笑顔で会いましょう!


2001年12月●佐野元春


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