18:19、演奏終了、幕間。米田がこれまでの状況をモニタしたうえで言う。「ミキシングエンジニアが変わると、(音声のレベルのアベレージが)すごく変わります」。まして、ゴリゴリのThe Grooversの後が、円熟青年集団Little Creaturesであるというのも、その落差を浮き立たせているだろう。実際、後者はかなり抑えめの音響ではあった。
18:23、「ヤマノフ」さん、楽屋裏映像にこの2日間のホストを発見。「楽屋前、元春がいた!」。
18:24、スペースシャワースタッフと米田が、MIPSのインターネット中継のことについて話している。「(RealVideo中継の)専属のエンジニア、というのがこの世に存在しないんですよ」。確かに、現状はまるで衛星中継の黎明期のようなものなのだろう。最初は映像が、音が伝わるだけでよかった。が、今では多重無線とデジタル符号化の技術が発達して、大きな信号の損失もなくコンサートのリアルタイム中継ができるくらいにまで発達した。やがてはインターネット網も、そうなってゆくかもしれない。「業務開拓のチャンスですかね」スペースシャワースタッフ同士が談笑する。冗談のようでいて、それはあながち間違っていない。
が、そのさきがけにMIPSのようなボランティアの存在があるということは、この場合とても重要なことのような気がする。THIS! '97の中継というのは、そういうものであったと筆者は思う。……脱線した。失礼。
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