で! ======================================================================= ======================================================================= ★ ノージからご挨拶! ★ こんにちは、ノージユーコです。 “ノージのSmall Town Talk”に登録してくださってありがとうございます。 これからポチポチとメールを送りますので、どうぞよろしく。 ちなみに“Small Town Talk”というのは、ウッドストックの街を歌ったロッ ク・クラシックのタイトルを拝借。ご近所のウワサ……てな感じかな。Hobo King Sessionで井上トミーもカバーしてる。今回のツアー・パンフでノージが 書いている「ウッドストック日記」にも、これに関係したネタがちょっと出て くるのでよかったら見てくださいね。 さっき、千葉・市川でのコンサートから戻ってきました。東京や千葉のあた り、今日の午後はものすごい大雪で大変でした。駅から会場までの道のり、凍 え死ぬかと思いましたわぁ。でも、そのぶんコンサートはむちゃくちゃホット でした!! あなたのおウチのあたりはどうでした? ということで、今回は初 日の横須賀、相模大野、市川の様子をまとめて報告します。 ======================================================================= ■ CONTENTS ----------------------------------------------------------- ■ 横須賀から、いよいよツアー・スタート!(1月7日〜12日) ■ The Barnツアーを10倍楽しむための豆知識(1) ステージ・セット編 ■ 楽屋よもやま話 ■ 新規開店! 楽屋ロック喫茶“HOBO KING”最新プレイリスト ■ メールください ----------------------------------------------------------------------- ■ 横須賀から、いよいよツアー・スタート!(1月7日〜12日)-------------- 1月7日、神奈川・よこすか芸術劇場からいよいよ“The Barnツアー”がスタ ート。 メンバー、スタッフは最終リハーサルのために前日の6日から会場入り。リ ハーサルは去年の12月28日までだったから、全員「あけおめっ!」のあいさつ と共に顔あわせ。佐野さんもHKBも、ほんとにうれしそーな笑顔です。去年から ずーっと「早くツアー始まらないかなぁ」って、みんな『The Barn』の曲をラ イブで演奏することを楽しみにしていたんだから。さっそくリハーサルでも、 新ワザを盛り込んでじゃんじゃんアレンジを変えていたし……。 でも、このアルバムの曲はそうやって磨いていくことでどんどん光っていく ものばかりだと思う。これからライブを見る人は、じっくりとアルバムを聞き 込んでいったほうがいいですよ。なぜなら、そうすることで今回のライブ・ バージョンがオリジナル・バージョンをぐっと立体的にしたものだということ がわかるから。 さて、その初日のステージ。 オープニング、最初の音が奏でられたとたんにゾクゾクゾクゾクーッとトリ ハダが立った。 このバンド、やっぱりものすごい!! ノージ、すでにナミダ目。や、こんなことをわたしが書いても「何を今さら」 って信じてもらえないかもしれない。“アルマジロ日和”も、今回のツアー・ リハーサルもずっと彼らと一緒にいて、なおかつ前日のゲネプロ(すべて本番 と同じようにやる通しゲイコみたいなもの)まで見てるんですからね。 でも、違うの。実際にお客さんを前にしてステージに立つと、佐野さんとバ ンドは信じられないようなエネルギーを出し始める。実は前日、機材チェック などに時間がかかってバンドとしてのリハーサル時間が予定よりも大幅に少な くなっていて。それで、みんな冗談半分に「お楽しみは本番にとっておくかぁ」 なんて言っていたのだが。ホントにそんな感じになってしまった。 去年10月にはクラブ・サーキット“アルマジロ日和”もあったけれど、あの 時とも違う。「アルマジロ〜」はニュー・アルバムを生の演奏で宣伝するとい う最大の“使命”があったわけだけど。“The Barn”ツアーでのHKBは、もっ ともっと自由でのびのびしているように見える。ウッドストックのスタジオも 似合うけど、やっぱり彼らはこうしてオーディエンスとグッド・バイブレーシ ョンをやりとりしながらめいっぱい“真剣勝負”している時の姿がいちばん似 合うなぁと。あらためて思いました。 横須賀といえば、HKBにとって忘れられない思い出の場所。一昨年の“フルー ツ・ツアー”、この会場でのステージが終わった時に「このバンドは、これか らもずっと続いていくかもしれない」という最初の予感があったというのだか ら。だからこそ、ここが今回のツアー・スタート地点として選ばれたんじゃな いかな。 **************************** その3日後、1月10日は相模大野グリーン・ホールでのライブ。超満員の客 席、小さな子供を連れた人たちが多いのが印象的だった。きっとわたしと同世 代くらいの、10代の頃に佐野さんの音楽と出会って「つまらない大人にはなり たくない」と歌っていたオールド・ファンなんだろうな。わたしたちが10代の 頃は、40代を過ぎたロックンローラーなんて信じられないと思っていた。スト ーンズが40代で現役で“長老”なんて言われていたわけだしね。でも、今なお 佐野元春は“つまらない大人”じゃないし。どんなに年をとっても、“つまら ない大人”にならない方法もある。ずっと佐野さんの音楽を聞き続けてきてよ かった、こうしてものすごく大事なことを気づかせてくれるんだから。 ちっちゃい子の声で「センパーイ!!」っていう声援が聞こえてきた時はうれ しかったなぁ。かわいかった!! メンバーも、去年までは内輪だけの呼び名だ った“センパイ〜”という声援が聞こえてくると何だか楽しくなっちゃうそう ですよ。 それにしても、この日もすごかったよ。お客さんの歓声のパワフルさ、そし て「Drive」のちょいと複雑なハンドクラッピングにもすかさず反応するリズ ム感のよさにも感動したし。2日めにして、すでにさらなる前進をしているス テージ上にもびっくり。あたしにナイショで、どっかでこっそり練習でもして るんじゃないかっつーくらい。でも、そんなはずないのよね。 ライブが終わった後に「次は明後日かぁ、楽しみだなぁ」なんて話しながら 会場を後にする、彼らはそういうバンドなんです。 **************************** で、1月12日はツアー3本めのステージとなる千葉・市川市文化会館。 東京や近郊では、4日前に続いて今冬2度めの大雪。お客さんが無事に会場 にやってこれるだろうか……と心配されていたけれど、夕方にはやや小降りに。 10分遅れで無事開演。 「今日のお客さんは、きっと気合いが違うよ。だって、ここに辿りつくまで にテンションあがりまくってるはずだもん」 と、開演前の楽屋でのコロちゃ ん。それを聞いた佐野さんも「よし、こっちも気合い入れてかからないとな」。 その言葉どおり。かーなーり、熱かった!! お客さんも最初からハジけまく っているし、ステージ上でも互いにワザを仕掛けあったり……という“HKB名 物”の名場面がバシバシ出まくり。 どんなアーティストのコンサート・ツアーも、初日から最終日に向けて何ら かの意味で“ホップ・ステップ・ジャンプ”的な進化を遂げていく部分がある ものだと思うれど。初日・2日め・3日め……という最初の3つで、すでに “ホップ・ステップ・ジャンプ”を見せられてしまった気がする。 いいぞいいぞー!! 佐野元春&The Hobo King Band、すでに自分たちで積み 上げたものをちょっとずつ崩し始めてます。 初日のステージを終えたあと、佐野さんが「きっと、ここからまた少しずつ 少しずつストーリーができあがっていくと思うよ」と言った。最初はお行儀よ く構成されているように見える曲たちが、少しずつ互いに結びつきあっていく ことによって“物語”が生まれてくる。この夜のステージでは、ちょっとだけ 新しい演出が加えられた。ほんとに、ちょっとした変化。でも、それだけでも 彼らがジワジワとスピードをあげはじめていることをハッキリと確認できた。 リハーサルが終わっても、本番直前まで「あの曲の間奏、こういうふうに変え られる?」「OK、やってみるよ」なんて立ち話で“打ち合わせ”をしている。 この、彼らがスピードをあげていく瞬間の感じ。前の“フルーツ・ツアー” でも体験したから、なんとなくわかる。でも、それを前よりもちゃんとしっか りと伝えられればいいな……と、以前よりもマジメに考えております。佐野さ んも、この“Small Town Talk”について「気楽にやれよ」と言った2分後に 「それにしても責任重大だぞ」とプレッシャーをかけるのです(;_;)。 とりあえず、彼らにおいてけぼりにされないように必死でついていきますの で。この後、18日の府中&20日の大宮と東京近郊シリーズは続きます。その報 告は、また次回に!! ----------------------------------------------------------------------- ■ The Barnツアーを10倍楽しむための豆知識(1)ステージ・セット編 -------- 『The Barn』の超カントリーテイストな世界から、今回のステージセットを 想像していた人はいないことでしょう。わたしもびっくりしました。最初に横 須賀でステージを見た時は、「ここで森高千里が歌っていても不思議ではない!!」 と思ってしまいましたよ。佐野さんも、「なんか、ファッション・ショーでモ デルさんが歩いてきそうなセットだろ」と笑っておっしゃってました。 しかし。 このセットなのに、音楽はいなたい(笑)。 ここがポイント。ビューテフルなセットの前には、やたらマニアな楽器が “楽器屋状態”(by 舞台監督)でぎっしり並んでて。そのくせ音楽ときたら “アメリカ田舎系”の香り。このミスマッチが、なんだかものすごくカッコい いのです。 さらに。ライブが始まると、シンプルなセットが照明によっていろいろ表情 を変える。海の底とか、ハイテクな街とか、サイケなお祭りとか、燃える山 (←ちょっと危険)とか……。照明チーフの酒井さんも燃えています。客席真 ん中のPA/照明卓で、ノリノリでオペレーションしている酒井さんを見かけた ら「ナイス照明!!」と激励の声をかけたげてください。きっと、鼻たーかだか でVサインしてくれますから。 買い物バカのノージとしては、照明でセットが金色に輝くと、ニューヨーク で佐野さんがスーツを作られたことで有名なダナ・キャランのお店の壁面を思 い出して、さらには先日大掃除でうっかり捨ててしまったダナキャのセーター のことを思い出して、せつなさに身もだえてしまいます。ばかですね。みなさ んも、このセットがもっとも印象的に見えた瞬間があれば教えてください。 実は、このステージ・セットが完成するまでは壮大な紆余曲折があったので す。最初、スタッフからはウッドストックの“The Barn”スタジオをそのまま 再現したようなセットのプランが出たそうです。後で、その完成予想図を見せ てもらったのですが、まさにThe Barnそのもの。隣接するメンバー宿泊アパー トまで再現されているという凝りよう。それに対して、佐野さんは「うれしい けど、ちょっとやりすぎかな」。その後もウッドストックの雰囲気を生かした ウッディな数案が検討され、佐野さんも迷ったそうなのですが。最終的に、あ えて『The Barn』のイメージから離したものを……ということで、このセット に決定。 確かに、HKBの出す音だけでウッドストックの匂いは存分に伝わるわけです から。彼らの立つ場所はうんとシンプルな、真っ白なキャンバスのような場所 であったほうがカッコいいもんね。 ----------------------------------------------------------------------- ■ 楽屋よもやま話 ----------------------------------------------------- 横須賀での初日、佐野さんがメンバーよりちょっと遅れて到着。なぜなら、 ツアーの無事を祈って清正公にお参りしてきたからです。これはツアー初日の 恒例行事だそうで、佐野さんは貰ったお札をみんなに見せると「よしっ」とズ ボンの後ポケットにしまいこみました。 それから、これも横須賀でのこと。佐野さんは、ローディーに「今日はなつ かしのストラトを持ってきたんだ!!」と伝えました。佐野元春のシンボルでも あった“長年の相棒”、赤いストラトキャスター。ここ最近、このギターを弾 くことはめったになかったのですが。“ある曲”を歌う時に、久々にこのギタ ーを抱えたいムードにかられたのだとか。さて、その曲は何でしょう? 正解 はいずれ、ね。 マネージャーの渡辺さん(以後、なべマネと略す)が、できたてホヤホヤの ツアー・パンフレットを持ってきました。さっそく1ページ目を開いたとたん、 トミーが「わ、懐かしいーッ!!」と言ってゲラゲラ笑いだしました。思わず、 他の5人もいっせいに大爆笑。 「こんな景色なのに、どうしてわかるんだろうね」 「わぁ、だんだん思い出してきた……」 「でも、これ見てウケるの、オレたちだけだよね」 「ファンの人にはわかんないだろうなぁ」 なべマネは“???”。そりゃそーです。それは、青い空と森しか映ってな い写真なんですから。しかし、HKBにとっては忘れられない風景。実はこれ、 彼らが暮らしていたアパートの前なのです。しかも。いつもみんながくつろぎ タイムを過ごしていた、部屋を出たところに置いてあったデッキチェア(ウッ ドストックのフィルムで、佐野さんがインタビューに答えているのもココ)に 座った時に見える風景そのままのアングル!! パンフを手に入れたら、彼らが この景色を眺めていた気分を想像してみてくださいね。 HKBの楽屋は、時にはステージ上に負けないくらい楽しい娯楽ルームと化し たりするわけですが。ツアー序盤、さすがに緊張感もただよい静かなムードに 包まれています。でも、それでもやっぱりセンパイは楽屋のスーパー・アイド ルです。このツアーではセンパイをスターにするべく、楽屋には太りすぎ注意 の体重計が用意されています。実は、持参したのはノージです。HKB体重折れ 線グラフ、インターネットにて連載の準備ちゅう!! レコード会社の人が、これまた出来たての『The Barn』のアナログ盤を持っ てきてくれました。みんな大喜び。プレゼントをもらった子供状態でいっせい に中身を出してみたりしてます。 「やっぱ、アナログ盤が似合うアルバムだなぁ」 「家かえって、すぐかけよう」 「オレ、針かえてからかける」 中古屋で買ったアナログは、すぐに楽屋のおもちゃプレーヤーでかけるくせ に。「誰か、かけてみれば?」と言いながらも、ここでは誰もかけようとしま せんよ。ケチです。 そのアナログ盤を使っての、ライブ中のちょっとした楽しい演出(発案者・ KYONさん)が実現したのが千葉・市川市文化会館。大雪のなかやってきたお客 さんに、あったかいプレゼント……という感じになりましたよ。 でも、雪で大変だったのはHKBも同じこと。車で来た人も電車で来た人も、 楽屋に着くなりドッと疲れてしまいました。カッコいいけど最も大雪に向いて ないアメ車に乗ってる小田原さんは、途中で家まで戻って電車で再出発したそ ーですよ。でも、みなさん無事に揃ってよかった。あ、センパイは久々の大遅 刻でしたけどね……。 センパイの到着を待つ間、コロちゃんがもってきたはっぴいえんどのCDを BGMに、佐野さんが少年時代に渋谷ジアンジアンではっぴいえんどのライブを 見たという話を聞いていました。 「はっぴいえんどのライブってさ、レコードとアレンジが全然違うんだよ。だ から、イントロを聞いただけじゃ何の曲か全然わかんなかったりするんだよ」 と佐野さんが言うと、すかさずコロちゃんが 「どっかのバンドとおんなじだー(笑)」。 そういえば、この市川市文化会館というのは『フルーツ・ダイアリー』の名 物コーナー“楽屋拝見”発祥の地なのですよ。そんな話をしながら、楽屋であ らためて『フルーツ〜』を見ていたのですが。最初は、なんか遠くからコワゴ ワ隠し撮りしてるような写真ばっかで初々しいなぁ。今では、勝手に接写です からね。ちなみにセンパイを接写すると「拙者を接写?」ですかね。 で、本を見ていたコロちゃんが「みんな、全然顔が違うよ!」。どれどれ… …と確かめてみると、ホントに違う。太ったやせたという輪郭の変化もありま すけど、表情も変化してます。あまり変らないかなと思っていた佐野さんも、 やっぱりどこか違ってる。わずか1年半くらいで、こんなに変わっちゃうなん て……。 「育ち盛りなんだよ(笑)」 と、KYONさん。この1年あまりの期間に、ブリブリと前進を続けてきたHKB。 その証拠が、ちゃんと顔に刻まれているのかもしれないですね。ちなみに、前 回の市川で佐野さんと一緒に撮ったノージの写真を見てみると……。やっぱし 変ってます。太ってるし、緊張感がなくなっている。いやん(泣)。 ----------------------------------------------------------------------- ■ 新規開店! 楽屋ロック喫茶“HOBO KING”最新プレイリスト ------------ ☆ベスト・オブ・エミット・ローズ/エミット・ローズ ☆ファイアークラッカー/リサ・ローブ ☆オムニバス/Have a Nice Dayシリーズ(Rhino) ☆オムニバス/Listen To The Musicシリーズ(Rhino) ☆Deuces Wild/B.B.キング ☆SHIPBUILDING/Tasmin Archer ☆HAPPY END/はっぴいえんど ☆全曲集/中村晃子 もうすぐ京都・磔磔でのHobo King Sessionがあるので、それぞれのレパー トリーを選曲しようという目的もあって持ち寄ったCDが多いですね。Tasmin Archerは黒人女性シンガーで、エルビス・コステロの曲ばかりをカバーした アルバムです。コステロは本当にいい曲ばかり書くよなぁと、佐野さんを中心 にしばしコステロ談義となりました。なんでここに中村晃子があるのかは、今 のところヒ・ミ・ツ。“HKBマニア兼歌謡曲マニア”の人がいたら、推測して みてください。 ----------------------------------------------------------------------- ■ メールください ----------------------------------------------------- わたしも気軽に楽しく書いていきたいなぁと思ってますから、みなさんも気 軽にメールくださいね。ご意見・ご感想、新企画のアイディア、せっかくです からメンバーへの質問などもあればぜひぜひお寄せください。 盛り上がってきたら、読者コーナーなんかも作りたいな。 ツアー・ファイナルの3月まで、みんなで一緒に楽しく盛り上がっていきま しょう!! メールのあて先は、 nohji@DaDooRonRon.com まで。 登録や、このメーリング・システムに関するお問い合わせは stt-info@moto.co.jp まで。 なんせ機械のむつかしいことはわからないので、MIPSアニキに聞いてくださ い。 それじゃ、また近いうちにメール送りますねッ!! By ノージユーコ from Nohji's Rock'n Roll Shop ★ 次号をお楽しみに! ======================================================================= ■ ニュースレターのバックナンバー入手先 <<ただいま準備中!>> ■ ニュースレターの配信を中止したい方は stt-info@moto.co.jp まで氏名、メールアドレスをお知らせください ----------------------------------------------------------------------- Copyright(C) 1998 Yuko Nohji. All Rights Reserved. Copyright(C) 1998 Moto & Associates. All Rights Reserved. このメールの内容を許可なく他に転載することはできません。 =======================================================================