で! ======================================================================= ======================================================================= ★ ノージからのごあいさつ ★ 今年のインフルエンザは、本当におそろしいんだな……と、あらためて実感 した次第です。だって、あれだけ厳しく自己管理をしてきた佐野さんでさえも “倒されて”しまったんですから。 すでにMWSをはじめとする各媒体での発表でご存じかと思いますが、佐野さ ん急病のために東京&神奈川での公演が延期となってしまいました。 デビュー以来、コンサートをキャンセルしたのは今回が初めてだそう。 この日を去年からずっと楽しみにしてきた人も多いでしょう。その残念な気 持ち、そして佐野さんの容態を心配する気持ちはヒシヒシと伝わってきます。 もちろん、あたしも同じ気分ですから。でも、病気っていうのはカラダが「休 め」と命令しているってことなんだと思います。オカンやカレシの命令にはそ むいても、カラダの命令にそむくことはできません。 たっぷり休養をとり、病状も少しずつ快方に向かっているとの連絡が入って います。ですから、佐野さんの1日も早い全快をお祈りすると共に、お休みし たぶんのパワーをステージ上で“3倍返し”してくれる日を楽しみに待つこと にしましょう。 HKBのメンバーも“3倍返し”の準備オッケー……みたいです(^_^)。 今日はライブが延期になったぶん時間に余裕ができました。なもんで、いつ もより長めに書いちゃおっかなーと思っております。 ======================================================================= ■ CONTENTS ----------------------------------------------------------- ■境界線(1月30・31日・福岡サンパレス) ■病魔退散祈願スペシャル・佐野元春ダイナマイトMC集 ■楽屋ロック喫茶Hobo King・最新プレイリスト ■好評企画・今週のセンパイ ■メールください ----------------------------------------------------------------------- ■境界線(1月30・31日・福岡サンパレス)------------------------------- まずは足場をがっちりと固めて、次に全体の輪郭をしっかりと組み上げて、 それから加速していって、築いたものを破壊して、また足場を固めていく……。 佐野は、そんなふうに動いていくつもりなのかもしれない。 1月25日、京都会館第1ホール。終演後、満足のあまり誰もが無口になって しまった。“The Barn”の本質が少しずつ姿をあらわし始めたことを、初めて ハッキリと自覚できたステージだった。 そして、翌26日におこわなれた京都・磔磔でおこわなれたHobo King Session。遊び気分のセッションとはいえ、このイベントは“The Barn”ツアー に重要な“栄養”を与えた。 飛び入り出演した佐野も含めて、6人全員が「自分たちのために」演奏して いた。名前もキャリアもセールスも人気も、なーんにも関係ない場所でひたす ら音楽を楽しむ空間。そういう場所に立つことによって、HKBがHKBであること の“意味”をあらためて確認することができた。彼らも、同じ思いを抱いてい るんじゃないかな……と思う。 **************************** 1月30日、福岡サンパレス。会場に入って間もなく、楽屋でなごんでいたメ ンバーに佐野が声をかけた。 「よし、そろそろ曲順を変えよう」 いよいよ準備完了の合図、とみた。 ツアー初日からずっと、ステージは同じ構成の曲順で進められてきた。今回 は曲順的にも、メニュー的にも現段階では理想といっていい最高の構成だと思 うし。同じ曲順でも、印象がそれぞれ違うのも面白かった。 でも、でも、でも。彼は、そろそろウズウズしてきたみたいだ。 最初に築いた構成が、揺るぎない理想形を描きはじめるまでじっと待って。 どんなに疾走しても乱暴な破壊を繰り返しても、ツアーの本質が損なわれるこ とはない……という状態にまでグツグツ煮詰められるときを待って。 そして、いよいよThe Hobo King Bandの暴走が始まろうとしている? リハーサル前。佐野は過去のツアーでの演奏曲リストをじっと眺めていた。 “フルーツ・ツアー”名物(?)だった、開演前のドンデン返しが始まるの か?舞台監督は、ちょっと緊張した面もちで成り行きを見守っている。 「今日はこれまでと同じ曲順でいこう。明日は、少し変えよう」 **************************** そして。彼が翌日のライブのために選んだ新しい曲は、「君を探している」。 「久々のバーズものや!」 「わーい、また2人マッギンの出番だぁ〜」 KYONとコロちゃんは大喜び。ザ・バーズふうの斬新なフォークロック・アレ ンジによる「君を探している」は、「フルーツ・ツアー」がスタートした頃か ら音楽ファンをニマニマさせていたナンバーだ。大胆なアレンジだけど、この バンドらしい味わいがあり、その楽曲が生まれた瞬間の勢いを少しも損なわな いアレンジ……。 今になって思えば、これはThe Hobo King Bandが現在のような音楽スタイル を確立するに至った“原点”ともいえる曲だったのかもしれない。 この曲が、ツアーの新しい段階を迎えるきっかけに選ばれた。なるほど。納 得。 「フルーツ・ツアー」の福岡公演で演奏された「君を探している」は、ツア ー中でも屈指の名演バージョンだったと思う。個人的な意見ですけど。そんな こともあって、この福岡で、新曲としてこの作品が選ばれたことが何だか妙に うれしいワタシであった。 **************************** 同じ会場での2デイズというのは、演奏者にとってエネルギーの分配具合が 難しい……と言われる。 “初日が助走で、2日めにジャンプ!”というふうにグラデーションを描い ていくのが自然の摂理というものだが、プロフェショナルである以上そういう ことは許されないわけだしね。 でも、今回の2デイズはふだんとは違うスペシャルな違いを感じた。 この不思議な2日間を体験できた人は、すごくラッキーだったと思う。 初日からの総決算となった30日。そして、久々の「君を探している」や「僕 は大人になった」などの新メニューが加わった31日。 連続する2日間の真ん中には、はっきりと太い境界線が横たわっていた。 境界線を隔てた右と左とでは、エネルギーのベクトルがまったく違う。国境 を越えた瞬間に、180度違った景色が見えたような……そんな感覚。 最初に思い描いた“The Barn”ツアーの青写真を、ここまで現実化すること ができたのか! という驚き。それが、初日が終わった瞬間の感想。 前半では『The Barn』のウッディな温もりを伝えつつ、前のめりな勢いで進 化しつつあるThe Hobo King Bandの音楽スタイルを、ディテールまでしっかり と伝える。 そして、後半の“元春クラシックス”が続くコーナーでは“懐かしい曲を懐 かしく聞かせない”ことによって、The Hobo King Bandの底力を思いきり見せ つける。 演奏も音響も照明も、すべてがっちりと結びついた瞬間に生まれるパワー の勝利。佐野とThe Hobo King Bandだけでなく、“The Barn”ツアーはクルー を含めてチーム・メンバー全員のエネルギーによって動いていることを痛感さ せられた。 この規模のツアーとしては、HKBチームのツアー・スタッフは驚くほどの少 人数だ。けれど、全員がそれぞれ一流の腕をもってキャリアを築いてきた面々。 ステージ上のミュージシャンたちがひとりで何人分もの音を奏でるのと同じく、 スタッフたちも何人分もの仕事をやってのけてしまう。だから、こんなに少数 精鋭でツアーを回ることができるわけだ。 それぞれが、常に自分の立場から強大なエネルギーを操っている。それだけ に、新しいことを起こす時には全体の磁場が乱れたり歪んだりすることもある。 新しいことが始まろうとしていた2日めのステージ。ステージ上では新しい 楽曲が演奏され、照明や音響には新しいアイディアが加わった。 果たして前日とはまったく表情の違う、きわめてテンションの高いライブ・ パフォーマンスが展開された。のっけから息つくヒマのない高揚感にあおられ っぱなしだったのは、ステージ上のテンションの高さゆえだったのか。それと も、音響チームの手による目論見だったのか。前日の演奏が“穏やか”な印象 と感じられるほど、この夜の会場はヒリヒリとスリリングな空気に満たされて いた。 **************************** 新しい段階に突入する瞬間の、興奮と不安。それをめいっぱい感じることが できて、うれしかった。けれど、そこにいくつかのトラブルが存在していたこ とも事実だ。 「何度もピーピーいって、ごめんね」 と、ステージ上の佐野はたびかさなるハウリングについて何度も観客にあや まった。そして自身も、何度もつらそうに顔をしかめながらモニターのほうを 見やっていた。 わたしはちょうどPA席の真後ろの席でステージを見ていた。 何度も険しい表情をよぎらせるステージ上の佐野と、目の前でせわしなく囁 きあうPAチームの背中。その両方がいちばんよく見える場所に、わたしは座っ ていたことになる。 居心地の悪い席にハマッてしまって、ちょっとつらかった。 でも、そのつらさは、第2段階へと踏み出したThe Hobo King Bandの姿を リアルタイムで体験している喜びに押し倒される形で消えた。 とりあえず、ライブをどれだけ深く楽しむことができるのか……それがわた しの“仕事”というか“役得”というか。プロフェッショナル同士がぶつかり あって試行錯誤を続けていることがわかっていても、そこに意見や評論の入り こむ余地はない。 とにかくわたしはステージだけを見ていよう。 そこに見える風景がすべてだから。 なので、本当はあまり裏舞台のことは書きたくないなと思ってた。ツアー・ スタッフと一緒に行動していても、しょせんわたしはシロウトだから。でも、 今回はちょっとだけ書いてみたくなった。 「このチームって、やろうと思ったことは全部できちゃうところがカッコいい よね」 HKBのメンバーのひとりが、そう誇らしげに言ったことがある。 力が足りなくてつながり合えないのではなく、お互いの力がどんなふうに結 びついていくのかを本気で探りあっているから火花が散る。わたしは、そんな ふうに感じている。 誰もマネできないキャリアをシーンに刻もうとしている佐野とHKBがいて、そ の実現に向けて、常に彼らと真剣に向かい合っているスタッフがいる。 佐野のライブに、CDプレーヤーでは体験できない何かが確実に存在してい ると気づいている人は多いだろう。 それはたぶん、ツアー・プロジェクトに関わったすべての人たちの情熱が佐 野元春という存在を通してひとつに束ねられているからだと思う。 ----------------------------------------------------------------------- ■病魔退散祈願スペシャル!! 『佐野元春ダイナマイトMC in 福岡』----------------------------------- なんたって元気な状態の佐野さんをも寝込ませる、わたくしのレポートです から。 これが“お見舞い”になるとも思えませんが……。とりあえず「景気よくい こう!」っつー気持ちをこめてお送りします。 『第一回・佐野元春ダイナマイトMCスペシャル in 福岡!』 みなさんも、一度や二度は経験があるでしょう。 その瞬間は“ウォーッ!!”と盛り上がっているからいいものの、家路につく ころに「元春、いったい何を言いたかったんだろう?」と脳ミソがハテナマー クでいっぱいになる謎のMC……。 長年ファンをやっているみなさんは共感してくださると思いますが、わたく しも「いつもじゃイヤだけど、たまには出してほしい」と願う“ハテナMCマ ニア”のひとりです。 このハテナMC、どういうタイミングで出るのかは長年の謎だったのですが。 今回、わたくしは遂に“ハテナMC”の法則を発見。いやぁ、これを掴むため にノージは1年半以上もHKBにつきまとっていたのかもしれません。 で、その法則とは…… 佐野さんが、ノリノリ絶好調の瞬間に出る。 というものです。かんたんでしょ。 「自分でも、わかってはいるんだけど。よくわかんなくなっちゃうんだ」 (by佐野さん) で。ツアー中最高ラベルのダイナマイトMC連発だったのが、今回の福岡2 デイズ公演。 となれば。福岡ではいかに密度の濃いノリノリのライブが繰り広げられたか が想像できるとゆーものです。 それではさっそく、ベスト5を発表しましょう!! 解説はノージユーコ、ゲストコメンテーターは佐野元春さんと仲間たちです。 **************************** [その1]オープニング曲が終わってからの、最初のあいさつ The Hobo King Band!!(歓声:わーっっ) 東京から来ました。(歓声:わーっっ) 最近は景気が悪い。 だから景気のいいコンサートいこう!!(歓声:わーっっ) [解説] ノージ「いきなり“東京から来ました……”ってゆわれても(笑)」 佐野「でも、東京から来たのは間違いないだろっ」 ノージ「その後に、いきなり“景気が悪い”と続く文脈の意図は?」 佐野「うーん????」 **************************** [その2]自分の生まれた下町についての話で……(30日) 僕は東京で生まれて、東京で育った。(歓声:わーっっ) 東京といっても下町、ダウンタウン。(歓声:わーっっ) 僕みたいな人間がいっぱいいるっ! (歓声:わーっっ……の他“えーっっ”“いやーん”など) “いやーん”といわれても困るんだけれども。 [解説] たぶん、お客さん全員の脳裏に「3千人くらい佐野元春が歩き回っている図」 が浮かんだことでしょう。すごすぎるー。夢に出てきそうだ。 **************************** [その3]自分の生まれた下町についての話で……(31日) ところで博多って、下町はどこにあるの? (客席、ざわめく) 変な質問だけど。(客席、とまどう) 調べておくよ。 (歓声:わーっっ) 博多には上も下もないのかな。(客席、ハテナマークとびかう) [解説] ノージ「ここのくだりは、もう爆発的にスゴかったですね。全文ダイナマイト!」 佐野「よく覚えてない(困)」 KYON「“調べておくよ”でお客さんがウォーッ!! って沸いたのがすごい(笑)」 コロ「“調べておくよ”はHKB内の流行語になりそうですね」 **************************** [その4]アンコール、メンバー紹介で“そして最後に!!”とトミーを紹介し た後で……。 The Hobo King Bandのなかで、もっとも重要な人物を紹介するのを忘れていた。 日曜日の公園に行ったことある? (客席、すでに爆笑モード) きっと彼がいるはずだ。 パンをくわえてね。 エニキーボォォーズッ、西本明!! (歓声:うぉぉぉーっっ) [解説] ノージ「この逸話、だんだんスケールが大きくなっていきますね」 佐野「だって、パンの話は全国的に知られているエピソードだからね」 ノージ「ポイントは“パンをくわえてね”という倒置法による強調と、その後 で笑う余裕を与えず“エニキーボーズッ”とカッコよく紹介するというウルト ラC攻撃でしょうか」 佐野「アキラ、ごめんね」 アキラ「いや、べつに」 **************************** [その5]♪シャララ〜のスキャットをコール&レスポンスでお客さんに歌わ せているうちに、だんだん旋律が複雑になりすぎて……最後にはお客さんがギ ブアップ。 「ごめんよ、むずかしすぎだよな」 [解説] 旋律が複雑になっていくのは、話がややこしくなっていくのと似ているのか も。 戸惑うお客さんを見て「あ、そうとう難しいかも」と気づき、いきなり反省 モードにはいってしまった佐野さんがかわいかったです。 **************************** これを読んだ佐野さんにノージが怒られなかったらば、そのうち第2弾をお 届けしたいと思います。怒られないように祈っててくれ。あのね、メールレタ ーだからヒミツもオッケーだと思ったら大間違いなのよ。The Hobo King Band ペンパル・クラブのみなさんも、みーんな購読登録されてるのよ。だからね、 ちょっとドキドキ。 ----------------------------------------------------------------------- ■楽屋ロック喫茶Hobo King・最新プレイリスト---------------------------- ☆『1(ファースト)&Lies and Alibis』(Capitol/Vivid)ガスリー・トー マス ☆『Under The Covers』(Reprise)ドワイト・ヨーカム ☆『オン・ゼア・コーナー〜デルズ・ベスト』(Chess/ユニバーサル・ビクタ ー)ザ・デルズ ☆『Misery Loves Company:More Of The Best 1975-1983』(Razor&Tie)マイ ケル・スタンレー・バンド ☆『SAFE AT HOME』(SUNDOWN)Gram Parsons' International Submarine Band ----------------------------------------------------------------------- 京都公演までは、京都・磔磔セッションでの選曲用CDが飛びかい“半分う たごえ喫茶”だった楽屋ロック喫茶ですが。いよいよ福岡からは、ロック喫茶 マスター・コロちゃんが本領発揮! 大阪で買いこんだものの「忙しくて全然聞くヒマなかったですー(泣)」と いう未開封CDを、いきなりラジカセ前にダーッと陳列! 上記の他にもアイ ズレー・ブラザーズとかカントリー・ガゼットなどなど、定番からマニア系ま で幅広い品揃えを主張。 すると、さっそくお客さんがやってきました。 「コロちゃん、これ開けていい?」 と、グラム・パーソンズのCDを手にとる佐野さん。 「これ、食べていい?」って言いながらお菓子の袋を開けているセンパイに、 ちょっと似てます。あと、デルズをかけたのも佐野さん。ドゥーワップ系では、 彼らの「ステイ・イン・マイ・コーナー」という曲がいちばん好きなのだそう です。スローなドゥーワップは、気分がなごみますね。 あと、2日間のロンゲスト・プレイングCDはガスリー・トーマスでした。 これはもう、マスターの超オススメって感じでしょう。『シンガーソングライ ターの世界』(ミュージックマガジン増刊・好評発売中)でも、シンガーソン グライター・サウンドについて萩原健太さんと語りあげているコロちゃん。遂 にCD化再発されたガスリー・トーマスは、まさにタイムリーな1枚!! 時代 的にはぜんっぜんタイムリーぢゃないけどね(泣)。 佐野さんやセンパイやKYONあたりは、学生時代にガスリー・トーマスあたり のシンガーソングライター系を聞いて育った世代ですからね。懐かしそうに 「そういえば、この頃に○○○ってシンガーソングライターもいたよね」なん て話をしていました。 番外編として、福岡初日の開演直前に異常に盛り上がっていたのはジョン・ フォガティの97年ライブのカセット。さるルートより極秘で入手した、ゴキゲ ンなブートレグでございます。みなさん、ジョンフォガのシャウトでごきげん にテンションを上げた後ステージへと向かったのでした。 ----------------------------------------------------------------------- ■好評企画・今週のセンパイ--------------------------------------------- 磔磔でのコスチュームとして、ディスカウント・ストアで980円にて購入し たサングラスがいたくお気に入りのセンパイ。いちお、センパイから「フィン ガー5みたいなサングラスがいい」というリクエストを受けてノージが買いに 行ったのですが。どう見てもオバサン・サングラスです。でも、センパイがコ レを着けるとビックリするほどワイルド野郎に見えるから不思議。 リハーサル前。 今日もセンパイは、サングラスかけてごきげんです。 ♪リンリンリリン、リリンリリンリン〜 歌いながら楽屋に入ってきたセンパイを、HKB全員が指さして同時に…… 「あ、アキラだ〜!!」 そぉか。まさに、フィンガー5の“アキラ”っつーことですね。 センパイ、ますますイイ気分で♪リンリンリリン〜と踊っています。 みなさん忘れてしまっているかもしれませんが、センパイはひとたびHKBの 外に出れば「センセイ」と呼ばれる大巨匠なのですよ(泣)。センパイじゃな くて、センセイ。 でも、そんな巨匠の“弁慶の泣きどころ”。 それは、トマト。 センパイは、死ぬほどトマトが嫌いです。大遅刻した時などは、その夜の食 事会でトマト・スライスのお皿を鼻先につきつけられて泣いています。 ウッドストックでは、KYONさんが愛情こめてアメリカン・トマトを秘伝のワ ザにて調理。それで、いちどはトマトを克服したように見えたセンパイですが。 東京に戻ってきたら、やっぱりトマト嫌いに戻ってしまいました。 そこで。 福岡に入る前、京都の町をぷらぷら散策していたKYONさん。とある老舗の金 平糖屋さんの店先に貼ってある「限定・トマトの金平糖あります」の紙を発見!! さっそく「アキラにおみやげじゃー!!」とコーフンしてひと包み買い求めま した。 そして福岡。 「アキラ、京都のおみやげ買ってきたよ〜ん。金平糖だよ〜ん。おいしいよ 〜ん」 と、悪魔のネコナデ声でセンパイに金平糖を渡します。 「わーい、ありがとう」 と、何も知らずに喜ぶセンパイ……。 ポリポリ、ポリポリ、ポリポリ……。 センパイは食べてます。全然平気です。この金平糖は天然素材がウリで、か なりホンキでトマトの味がするというのに。 KYON「アキラ、おいしい〜?」 センパイ「おいしい。ポリポリ……」 KYON「そりゃそーだ。アキラの大好物だもん。これ何の味かわかる?」 センパイ「んー、わかんない」 KYON「でも、好きやろ?」 センパイ「好き」 つーわけで。反則ワザながら、センパイは再びトマトを克服したのでした。 いきなり金平糖がトマト味だったら、何の味か気がつかないものですね。他 のメンバーにも試食してもらったものの、「野菜?」「果物?」「この味、知 ってるけど何だったっけー?」と悩んでおりましたよ。 遅れてやってきた佐野さんにも、さっそく「これ何の味?」クイズを出しま した。 パクッとひと口つまんだ佐野さん、約2秒考えた後…… 「んー、もみじッ!!」 と、元気よくキッパリ。 なぜ、もみじ? 赤いから? その瞬間、「もーみーじーは食ったことないからわかんないなぁ〜」とHKB が全員頭を抱えてひっくり返ったことは言うまでもありません。 センパイと佐野さんには、誰もかないません……。いろんな意味で。 ----------------------------------------------------------------------- ■メールください------------------------------------------------------- いつもより長めにお送りしましたSTT、いかがでしたでしょうか? 長すぎ た? でもね、書いてるうちにこうなっちゃったのよ。週末からは再び旅が始 まるし、ちゃんと定期発行できるかどうか心配。ま、ノリノリの時はノリノリ で書く。くたびれた時はのんびり書く。そういうペースでやっていくので、よ ろしくお願いします。 あと、お返事メールもありがとうございます。お返事にお返事がなかなか書 けないのです、ごめんなさい。いろんな意見や感想、感謝して読ませていただ いております。 「もっともっと主観で、どんどん書いちゃえばいいのに!!」というメールを 何通かいただいたのは、目からウロコでした。メールという“距離感”だから こそ、ウェブ上では書こうと思わなかったこともどんどん書いちゃえるのかな と。 きちんとした統一感のない、バランスの悪いレポートになっちゃうかもしれ ないけど。いろいろと試行錯誤しながら書いていきたいと思います。また感想、 聞かせてね。 そういえば、コンサート会場で販売中の『フルーツ・ダイアリー@web』が売 れております。ありがとー(泣)。ホントに驚異の大ヒットざんす!! 福岡な んて、ついにソールド・アウトざんすよ!! あらまっちゃんでべそのちゅうが えり、ざんす。 著者の地道な販促活動としては、当日の開演前に各会場用に「買って!! お 願い!!」のごあいさつを書いて貼らせてもらってます。見てねっ!! では、次号もお楽しみに!! By 能地祐子 from Nohji's Rock'n Roll Shop (http://www.DaDooRonRon.com) ======================================================================= ■ ニュースレターのバックナンバー入手先 <<ただいま準備中!>> ■ ニュースレターの配信を中止したい方は stt-info@moto.co.jp まで氏名、メールアドレスをお知らせください ----------------------------------------------------------------------- Copyright(C) 1998 Yuko Nohji. All Rights Reserved. Copyright(C) 1998 Moto & Associates. All Rights Reserved. このメールの内容を許可なく他に転載することはできません。 =======================================================================